テナントサロンとトレーラーハウスサロンのちがい
「家賃が安いところ」を選ぶほど、リスクが下がるわけではない
独立や移転を考える美容師さんから、こんな声をよくいただきます。
– 「なるべく家賃を抑えたいんです」
– 「今の景気だと、大きな投資がこわくて…」
– 「テナントで失敗したらどうしよう、と思ってしまいます」
たしかに、毎月の家賃が安いほど、
目の前の負担は少なく感じます。
でも本当に「リスクが低い」のは、
家賃の安いテナントなのでしょうか?
テナントは、どれだけ改修費をかけても「自分のもの」ではない
テナントを借りてサロンを開業する場合、
多くの方が、こんなコストを負担します。
– 毎月の家賃(+共益費・駐車場代など)
– 内装工事・設備費
– 看板や外構の費用
– 退去時の原状回復費用
たとえば、安くおさえた家賃 6万円のテナントを 5年借りると、
– 家賃だけで 6万円 × 12ヶ月 × 5年 = 360万円
さらに、
– 入居時の内装・設備で数百万円
– 退去時の原状回復で数十〜百万円前後
と考えると、
「家賃+内装」で 500~800万円規模のお金が、
建物オーナーの資産になっていくイメージです。
どれだけがんばって売上をつくっても、
「箱」に投資したお金は、自分の資産には残りません。
トレーラーハウスサロンは、「箱そのもの」が資産として残る
一方で、トレーラーハウスでサロンをつくる場合、
かかるのは主にこちらです。
– トレーラーハウス本体の費用
– 設置場所の整地やインフラ工事の費用
– 輸送費 など
たとえば Tiny House 回 -kai- の場合、
– 1席+シャンプー台1台の「おひとりサロン」モデル
→ 本体価格の目安:660〜690万円(税込/一定距離内の輸送費込み)
本体以外の工事費を、
条件にもよりますが「本体価格の約1割」として考えると、
– トータル:700〜800万円台 から
– しっかり整えるときでも 900万円前後
くらいが、ひとつの現実的なラインになります。
ここで大きく違うのは、
トレーラーハウス本体の「箱そのもの」が資産として残る
という点です。
「高い買い物」ではなく、「出口のある投資」
トレーラーハウスのいちばんの特徴は、
出口(やめ方・変え方)”を持ちながら投資できることです。
1. 移動できる
場所が合わなければ、
別の土地へ移設することができます。
– 「住宅街から、郊外のロードサイドへ」
– 「自宅敷地から、実家の敷地へ」 など、
状況に合わせて「サロンごとお引っ越し」する選択肢が残ります。
2. 売却できる
将来、ライフステージが変わったときに、
– サロンを閉じる
– 営業形態を変える
という選択をするとしても、
トレーラーハウスは「中古で売却する」という道があります。
車のように、年数とともに価値は下がりますが、
ゼロにはならないのが大きな違いです。
3. 用途を変えられる
もしサロンをやめたとしても、
– 物販ショップ
– アトリエ・工房
– 事務所
– セカンドリビング
– スタッフ休憩室 など
用途を変えて使い続けることができます。
つまり、トレーラーハウスでサロンを始めることは、
「一度きりの高い買い物」ではなく、出口のある投資をすること
だと考えています。
「安い家賃」を選ぶことの、もうひとつのリスク
安いテナントを探しているとき、
見落とされがちなポイントがあります。
– 人通りや立地が、サロンのコンセプトに合っていない
– 建物自体が古く、光や風の入り方がよくない
– 雰囲気づくりに余計なコストがかかる
– 駐車場が分かりにくい/狭い
一見「家賃は安い」のですが、
– 集客の伸び悩み
– サロンの世界観をつくりにくい
– 自分自身のモチベーションが上がらない
など、目に見えないコストが増えてしまうことがあります。
トレーラーハウスの場合は、
– 自宅敷地や、希望するロケーションに合わせて設置できる
– 外観・内装のデザインから世界観をつくれる
– 「小さいけれど、自分の城」を持つ感覚が得られる
という、別の価値が得られます。
「どちらが安いか」ではなく、「どちらのリスクを取りたいか」
テナントサロンと、トレーラーハウスサロン。
どちらが絶対に正解、ということはありません。
大事なのは、
– どんな働き方をしたいのか
– どのくらいのリスクなら、自分は背負えるのか
– お金を“家賃”に払うのか、自分の箱に投資するのか
を、自分の価値観で選ぶことだと思っています。
Tiny House 回 -kai- では、
「もったいない家賃を払い続けるより、 自分の箱に投資するほうが、自分らしい」
と感じる美容師さん・サロンオーナーさんのために、
トレーラーハウスという選択肢をご提案しています。
具体的な費用感を知りたい方へ
「考え方としては分かるけれど、
結局いくらくらいかかるのか知りたい…」
という方のために、
トレーラーハウスでサロンをつくる場合の「費用まるわかりガイド − サロン編」
をまとめています。
– 自宅敷地内で「おひとりサロン」をつくるケース
– 駐車場スペースに「2席サロン」をつくるケース
– インフラのない更地に「サロン+物販スペース」をつくるケース
など、ケース別の総額イメージを整理しています。
「私の場合はどんなパターンになりそう?」という方へ
– 自宅の敷地に置けるか知りたい
– 今借りているテナントからの移行を検討したい
– 土地探しから相談したい
など、個別のケースについて知りたい方には、
無料の「ざっくり概算シミュレーション」も行っています。
– お名前(屋号)
– サロン予定地(市町村まで)
– 土地の状況(自宅敷地/駐車場/更地など)
– 水道・下水・電気の有無(分かる範囲で)
– オープンしたい時期の目安
– 今なんとなく考えているご予算感(ざっくりでOK)
などをお伺いし、「どのくらいの総額を見ておけばよさそうか」を一緒に整理します。
▶︎ お問い合わせフォームから相談する
▶︎ LINEで相談する
「いつか持ちたいなぁ」という段階でも大丈夫です。
もったいない家賃で悩む前に、一度「自分の箱に投資する」という選択肢も、検討してみてください 。




